三響キグマフルートは、過去と未来の音楽の間にあるギャップをなくす、橋渡しの役目を担っています。バロック時代の装飾音符から、無限の選択肢のある半音階のマルチフォニックス、急激なダイナミクスの変化やグリッサンドなど。
ついに私たちは即興演奏のフィールドにおける独自の音楽の創造とその表現を可能にする楽器を手にすることができたのです。この楽器はクリエイティビティの真の原動力と言えるでしょう。(マティアス・ジーグラー/ Matthias Ziegler )
三響フルートの高度な技術力によって実現したこの特殊楽器の演奏のしやすさに、非常に深い感銘を受けました。
この楽器の開発は、いかにして「通常の」フルートとして一般的なレパートリーを演奏しながら、一方で、即興演奏や現代曲などの新たな音楽の演奏を『同じ楽器によって』演奏可能にするかを見つけ出すための、偉大なる挑戦なのです。
三響フルートが成し遂げたこの功績は、未来の音楽、未来のフルート演奏に対する貢献であると私は信じています。開発の新たなフィールドにおける、新たなドアを、三響フルートは開いたのです。(エマヌエル・パユ/ Emmanuel Pahud)

2007年3月、SANKYO FLUTESは、次世代演奏を視野に入れた新しいキグマシステムの搭載モデルを、ドイツ・ベルリンのフルートコンベンションにて、ジーグラー、パユ両氏の演奏・解説によって発表いたしました。

現代曲では欠かせない1/4音や様々なテクニックを、より確実にコントロールでき、かつ通常のコンサートフルートとして、サウンド、操作性において、従来製品の品質を一切損なわないようにしなければならない、とのコンセプトのもと、開発をスタート。

現代奏法の巨匠、スイス・ヴィンタートウーア・チューリッヒ音楽大学教授のマティアス・ジーグラー氏、現代のフルート界のリーダー的存在であるエマヌエル・パユ氏、この両名がそれぞれの立場で納得したクオリティーをついに実現いたしました。

 

現在、SANKYO-キグマシステム搭載モデルは、日本を除く海外各国にてリリースを開始いたしました。Pahud x Zieglerの両名によるデュオコンサートも、各国コンベンションなどでお聞きいただけます。日本での発売時期は未定です。

 

また、2007年日本フルートコンベンションでの三響フルート・ショーケースに於いて、多久潤一朗氏が三響キグマフルートを使った自作曲によるパフォーマンスを発表いたしました。下記にてお聞きいただけます。