Gergely Ittzes(ゲルゲリー イッツシュ)
ハンガリー出身のGergely Ittzesは、音楽シーンにおいて最も積極的かつ多彩なフルーティストの一人である。楽器の研究者、実験的なフルート作曲家として知られる一方で、現代音楽のみに特化することなく、伝統音楽に結びつける試みをしている。クラシックや現代音楽だけでなく、ジャズやフリー・即興演奏等のスタイルも、彼の音楽イディオムに影響を及ぼしている。
UMZE Chamber Ensembleのメンバーで、TeTraVERSI Flute Quartetの創設者。2004年にカーネギーホールでデビューし、北京、ブラジル、パリ、ニューヨーク、マンチェスター、フライブルクなどの主要なフルートフェスティバルに出演。また、Magdalena Ko?ena, Markus Stockhausen, Heinz Holliger, Peter Frankl, Miklós Perényi, Zoltán Kocsis, Péter Eötvös, Dénes Várjon, Amadinda Percussion Group, Barnabás Kelemen, and Kristóf Baráti, と共演、また、Franz Liszt Chamber Orchestra, Austrian-Hungarian Haydn Orchestra, Toronto Sinfonietta, Katowice Philharmonic, Bach Works New York, Huntsville Symphonyにソリストとして共演した。
フルート作品の編集も数多く手がけ、フルート出版物の編集や、アッコード、EMB、ユニバーサル、ビラウド、プレッサー、コサックなどの出版社との共同作業も行っている。作曲においては、最新のテクニックを駆使しており、特にポリフォニック・フルート演奏は、彼のソフトウェアとDVDで紹介されている。2018年に総合的なフルート教則本「Flautology」のハンガリー語版を出版し、またこれまでに20枚以上のCDを録音している。
イッツェスは、ブダペストのフランツ・リスト音楽院を卒業後、奨学金を得て、プラハ・モーツァルト・アカデミーとバンフ・センター・フォー・ジ・アーツに留学した。フルート奏者としては、イシュトバーン・マトゥズとオーレル・ニコレの影響を強く受けている。室内楽では、ギョルジ・クルターグとフェレンツ・ラドスに師事。「フルート演奏におけるポリフォニックな思考の役割」という論文で、フランツ・リスト・アカデミーから博士号を授与されている。第二回アレクサンドル・タンスマン国際音楽家コンクールグランプリ、フランス・リスト賞、ラジータ賞などを受賞している。2017年、フルブライト客員教授としてボストン大学へ。2018年、ハンガリー芸術アカデミーより3年間の創作活動のための助成金を授与される。天津ジュリアード音楽院の教授になる以前は、ジュールのセーチェニ大学でフルートを教え、世界中でマスタークラスを開催していた。
Tianjin Juilliard School:
https://www.tianjinjuilliard.edu.cn/faculty/gergely-ittzes/
Management:
https://www.byarrangementwithjackprice.com/gergely-ittzes-flute
使用楽器:SANKYO ピュアシルバー
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